日本民族総福音化運動協議会 2017年台湾リバイバルツアー

紀行文:文責:日之出キリスト教会 高橋ひとみ(日本民族総福音化運動協議会 事務局)
(上の写真:台湾の側面図-台湾の桃園空港内の展示物から)

日本民族総福音化運動協議会は、2017年6月8日〜14日の一週間の日程で台湾の台北市各地にある5つの教会を訪問しました。それは台湾で現在進行中のリバイバル、驚くべき神の御国の訪れを視察する旅となりました。

到着当日の6月8日夕方と、6月9日は、台北霊糧堂山荘(台北市のはずれにある、台北霊糧堂の神学校兼神学生の寮と大きな礼拝堂(講堂)のある建物)で行われていたギレルモ・マルドナド師による集会に参加する事、そしてその後4日間で、台北霊糧堂の他4教会を訪問、視察する事が出来ました。それらの教会は:

台北霊糧堂、ルーテル派の台北真理堂、ミラクル・トップ教会(単立)、クリスチャン放送局であるGoodTV、○○教会(単立-後日説明しますが、名前が出せません。)、そしてニューライフ教会(新生命小組教会)。いずれも、台北霊糧堂の指導者、ナタナエル周(チョウ)師のご紹介で訪問が実現しました。

(左の写真:機内から台湾の桃園空港を見下ろす。)

 

ナタナエル周師とのつながりは、元々は日之出キリスト教会が2008年にイスラエルで開催されていたWCGIP(World Christian Gathering of Indigenous People) 「世界諸民族クリスチャン集会」にチームを派遣した事から始まりました。詳細はこちらをクリックして下さい。現地のイスラエルで、日本チームは台湾からの参加者であった、南投霊糧堂のアンジェラ牧師とその夫であるTJ宣教師との出会いがあり、それから毎年日之出キリスト教会と南投霊糧堂と交流が続き、アンジェラ牧師がナタナエル周師を紹介して下さり、2014年に全霊糧堂グループ設立60周年記念時に、民福協メンバーが台北を訪問し、さらに、2016年前にナタナエル周師が日本訪問された時に高砂教会を訪問され、手束師との話合いにより、今回のツアーが実現しました。

まず、「霊糧堂」について簡単に紹介したいと思います。「霊糧堂」は単立教会で、1943年上海において、「趙世光(ツァオ・シグァン)」という人物によって設立しました。1954年に上海から台北へ本教会は移動。1977年周神助(ナタナエル周師)が代表に選ばれました。ナタナエル師は当時の事を振り返ってこうおっしゃいました。

「霊糧堂は当時、伝統的、保守的キリスト教の教会でした。台北霊糧堂には200人前後信徒が集っており、どの教会でもあるように、いろいろと問題も抱えた教会でした。」チョウ師自身、最初はフルタイムの牧師として奉仕をしていませんでした。

(左の写真:台北霊糧堂の別館「霊糧山荘」)
台北霊糧堂のホームページはこちら

しかし、チョウ師が指導者となり、まず心がけた事は、「他の教会の牧師達と一致協力する事」で、台北にある他の教会の牧師と交流し、互いに助け合う事を心がけました。そして、韓国のチョー・ヨンギ師が進めていた祈りの運動を取り入れ、信徒一人一人に祈りを強化させ、そして同時に御言葉も強化させた事(聖書の学びをしっかり教育する、さらに、神学校を建て専任の奉仕者を増やす)。さらに、教会が成長してくると同時に「地域に奉仕する教会」を目指して行きました。

1977年にチョウ師が主牧師として就任し、2017年現在(ちょうど40年)で、信徒は200人前後だったのが、台北市だけで1万人を越え(全世界に3万人以上、400を越える枝教会がある。孫、ひ孫教会はカウントせず。)

1990年代に入ると、聖霊の働きが顕著になり、その時から聖霊に満たされて祈り、力と不思議のミニストリーも緩やかに始まったそうです。ただ、重点を置いた事は、各信徒の祈りと御言葉の強化でした。

さらに、人が増えすぎて主教会に人を集中させる事が出来なくなったので、各地にゴスペルセンターを設けて、その場で礼拝させました。

(左の写真:台北霊糧堂の分館「ゴスペルセンター」の位置関係)

また、ゴスペルセンターは各地でのスープキッチン(貧困層へ無料で食事を出す)や、場所によっては保育所、学童(学校が終わった放課後に子どもを預かってもらう場所)、さらには大学生クリスチャンによって熟に行けない児童のために勉強を見てあげる活動など、地域のニーズに根ざした活動を多く取り入れていました。

教会が成長する過程で必要になってくる人材を、神学校を建てて専任奉仕者を育て、地域に派遣し各地に枝教会を建てました。その枝教会がさらに子教会、孫教会を建てて行きました。

地域の人々への教育、福祉にも力を入れ、ラジオで様々な放送を行い(主教会にラジオ放送局がある。左の写真の女性はその責任者。)福音を流すだけでなく、日常生活に必要な様々な教育的な、支援的内容の放送を行っています。

印象的なのが、聖霊の働きも重視しつつ、まずは保守的キリスト教の良さを生かし、聖書の御言葉に基づいて人材育成を徹底的に行っておられる事でした。

「他の教会との協力」についても、台湾のクリスチャンの特徴が色濃く表れています。すなわち、今回チョウ師が紹介して下さった他の4つの教会でも同じ事を聞きました。それは「天から見たら、台湾には一つしか教会がない(主の御身体は一つ)」原則です。興味深い事に、韓国、日本、アメリカやヨーロッパのキリスト教では、教団教派間は仲良くなく、分裂して一緒に活動をする事はほとんど見られませんが、台湾では、教団教派間の壁が意外と低く、「台湾全体を主のものに」という一致した思いがあるためか、教会間の「子羊争奪戦」というのも起こらず(未信者への伝道が中心で、一端信者になれば、その信者は基本救われた教会のメンバーとなり、他教会への移動は、前の教会の牧師の紹介状がないと、次の教会もその人を受け入れない)、社会奉仕的な活動も教会間がうまく連結して協力し合っている姿は、何とも健全な姿だなぁ、と強く思わされました。

6月7日〜9日に、台北霊糧堂主催で、、アメリカ・フロリダ州に拠点を置くキング・ジーザズ・インターナショナル・ミニストリーズのギレルモ・マルドナド師による集会が行われていましたので、私達も途中からでしたが、それに参加しました。

世界的なリバイバリストの強力な祈り、賛美、メッセージを聞き、その時台湾の各教会が、数千人単位に成長する中、台湾の教会を「次の段階へと引き上げようとする神のご計画」について、南投霊糧堂のTJ宣教師が語って下さいました。「教会間の一致、牧師達の教団教派を超えた協力と祈り、信徒達全員を家族として扱い、その霊、魂、身体全体をケアし、教会が成長する中で、今皆で『顕著な奇蹟と不思議』を渇望し、それがもうすぐやって来るという期待感があります。」

つまり、南投霊糧堂のTJ宣教師が言われた事は、今とても「健全に」キリストの強い身体が台湾に建て上げられる土台の上に、さらに強力な聖霊の御働き、「しるしと不思議、いやしと蘇り」のミニストリーが付加されようとしている、その高次の段階へと、引き上げられようとしているのだ、という事です。

そうなると、爆発的なリバイバルが台湾を覆う事になるでしょう。
2017年現在で、台湾全土のクリスチャン人口は6.6%。
台北市だけでも12%がクリスチャンという構成です。
そこに、 聖霊の力によるミニストリーが付加されると、「臨界点」を台湾は迎える事になるでしょう。それはもうすぐ目の前に迫っているのだろうと思います。

順不動ですが、一番最初に教会訪問したのは、こちら、ルーテル派の台北真理堂(教会のホームページはこちら)という、これまた大きな教会です。この建物のお向かいは国立台湾大学(日本の旧帝国大学の一つだった)があります。

台北真理堂の指導者は楊師(ヤン師)で、師は台湾大出身で、大学3年生の時召命を受けて教会奉仕を開始されました。

ヤン師が1970年代に台北真理堂に来られた時、100人の教会で、それでも、台湾にあったルーテル派の教会3つの内、最大の教会でした。ルーテル派ですから、もちろん保守的な教会でした。

ヤン師は、当時はまだ主任牧師ではなかったのですが、教会内の変革に着手されました。まず、ヤン師と奥様は毎週金曜日断食し、祈りに集中されました。そして、学生伝道に集中し、学生伝道をするための人材育成(伝道師の育成)を強化されました。

今までルーテル派の教会では、10年に一人しか牧師が誕生しませんでしたが、ヤン師の祈りは「70人の伝道師を下さい」と心の中で願いました。すると、毎年1組(夫婦)伝道師が誕生する事となりました。

1990年までアメリカ人の主任牧師がいましたが、退職され帰国されたので、ヤン師が主任牧師に就任しました。
そして、 ビジョンとして、2000年までに1000人教会へ成長する事を祈りました。
現在、2017年の段階で、3000人を越える教会へと成長しました。2020年までに1万人を越える教会へ、というビジョンを掲げておられます。

興味深い事は、台北霊糧堂のチョウ師も、台北真理堂のヤン師も、1970年代に牧師としてそれぞれの教会に、外から赴任した事。
祈りと御言葉にしっかり立つ教会を目指した事。そして、他教会との協力(チョウ師とヤン師は古いお友達)もしっかり行った事など、同じ土台作りをされています。また、途中で聖霊の働きに着目し、保守的福音派的土台に、聖霊の働きを置いた事でした。ですから、台湾では「聖霊派」だの「福音派」だのといった分派がなく「両方派」の教会が多いという事です。

また、リバイバルが起こっている(千人を超える教会へと成長する)教会は、元が保守派である教会が、聖霊の働きを取り入れて成長する教会であり、元々ペンテコステ派でスタートした教会は、4百、5百人で止まってしまうという面白い現象が起こっているそうです。御言葉という土台が、聖霊の働きを支えている、という事でしょうか。

(左の写真:左側が通訳の銭(チェン)兄弟。日本語⇔中国語(北京語)の通訳です。日本語がとても上手。

台北真理堂は、教会に集う家庭の強化を重点に置きました。ですから、結婚カウンセリング(結婚前、準備、結婚後などの夫婦カウンセリング)や育児の悩みを持つ家庭への講演やカウンセリング(私達が訪問した日も育児講演をやっていて、地域の未信者もたくさん参加していました)を行っています。

その甲斐あってか、真理堂で結婚した夫婦の離婚率は今の所ゼロだそうです。徹底的にサポートしているのがうかがえます。

さらに、食育にも力を入れておられました。

私は、アメリカでペンテコステ派の教会で見かけた、聖霊の力によって病を癒す!というミニストリーの横で、出された食事はコカコーラにホットドッグなど、食事がなってなくて「聖霊に癒してもらっても食事がコレじゃあ元の木阿弥でしょう!」と内心思っていた風景を、ふと思い出しました。

それとは対照的に、真理堂では、聖霊の奇跡的な癒しと並行して、「何を食べたら身体に良いのか」という、中国文化の良き伝統「医食同源」をしっかり教育されている事でした。台湾の教会の特徴は、その「バランスの良さ」だと思います。

 

教会の中に大きなキッチンがあり、来客があると、一流のレストランかと間違えるほどのお料理を、教会の信者が料理するのです。野菜中心ですが、お肉もバランス良く出されて、ヤン師曰く「うちの教会では、ガン患者は一人もいません。」どのような食事が健康的な身体を作るのか、その「食育」教育も徹底して行っておられます。

台北霊糧堂でも採用していますが、ここ台北真理堂でも「セルグループ」を用いています。1990年代に、シンガポールからセルグループ運動を学び、今ではセルで洗礼や聖霊のバプテスマを行っています。

私達が真理堂を訪問した日、真理堂の1階では「健康診断」が行われていました。これは、信者だけのものではなく、この地域の住人のために、健康診断を行う場所を真理堂は提供していました。採血したり、体重身長測定や、玄関にはレントゲン車が止まっていたり、大勢の人がいました。

このように、台湾の大きな教会は非常に社会と密着した活動を具体的に行っています。日本では考えられないような、政府(特に地方政府)との良い関係があり、協力し合っているのは、やはりリバイバルの一環なのでしょうか。

健全なリバイバルとは、教会成長だけでなく、社会の健全化にも貢献する事を、具体的に目の前に見せてくれています。

次に訪問したのは、ミラクル・トップ教会という教会でした。ここもまた度肝を抜く教会で、まずその立地場所です。下の写真の、流線型の建物がミラクル・トップ教会で、そのすぐとなりは開発中のショッピングモールで、今まだそのモールは開店していません。さらに地下鉄の駅が併設されており、地下鉄の駅から直接教会へ行く事も出来るのです。

現在トップ教会の主牧師は、張師(チャン師)で、トップ教会は引っ越しを何度も繰り返し、今のこの場所が五箇所目です。チャン師にとって今年(2017年)は奉仕を開始して41年目という事です。

トップ教会は、1976年に開始時、資金サポートもない、しかも信者11人しかいませんでしたが、現在この母教会だけで3000人〜3500人おり、子教会、枝教会を入れると64箇所、1万人を越えるそうです。

この教会も最初は保守的な教会で、当初は神学的なメッセージが主体でしたが、韓国のチョー・ヨンギ師の指導を受け、祈り方や聖霊の経験などのミニストリーを取り入れ、成長して行きました。さらに、教会のスローガンを「卓越」とし、人々に「すごい!素晴らしい!」と思ってもらえる教会にしようとされました。

チャン師は、メッセージを希望と恵みが伝わるメッセージへと変え、祈り会のメンバーを充実させ、かつて40人だった祈り会のメンバーは、今や800人へと成長しています。

1998年から顕著なリバイバルが始まり(聖霊の働きに先生自身疑問を持たなくなった時だそうです)、その頃から台湾のペンテコステ派と福音派は、衝突もなく協力して福音伝道に励みました。チャン師も「台湾では神学的論争はしない。皆社会にいかに仕えるか、いかに台湾全土を福音化するか、しか考えていない。」とおっしゃっていました。

(左下、中央がチャン師。ミラクル・トップ教会のホームページはこちら。)

チャン師はまた非常に興味深い事をおっしゃいました。

「台湾のリバイバルのひな形は、アメリカでのリバイバルで、1945年終戦後アメリカから大勢の宣教師がやって来ました。しかし、1965年台湾の教会は、アメリカからの宣教師を受け入れる事を止めました。台湾のクリスチャン達が自分たちで聖書を読み、台湾社会を注意深く見つつ、どのように宣教したら良いのか、他の宗派の教会と協力して来ました。」

面白い点は、台湾教会は、「良いものは取り入れて、悪いものはちゃんとフィルターにかけて入らないようにした」という事です。韓国のチョー・ヨンギ師の指導を受けつつ、韓国教会の行き過ぎた儒教的ヒエラルギー制度(過剰に牧師を神格化、王様化する)や、教会間の激烈な競争は決して取り入れませんでした。また、アメリカの宣教師から良いものを受け入れつつも、アメリカでの教団教派間の分裂反目は受け入れませんでした。

これはどうしてこんな事を台湾教会は出来たのでしょうか。恐らく、台湾人の持つ合理主義がそうさせたのでしょう。現実的であり合理主義であり、あと、熱帯の島国の「のんびりした」気質も生かされているのでしょうか。数千人、数万人の頂点に立つ指導者でありながら、皆さん実に自然なふるまいです。(その典型的なエピソードは後ほど。)

ミラクル・トップ教会の礼拝堂。左側に「1000」という数字が見えますが、これは「今年の受洗者は1000人を目指す!」というもので、2016年は400人受洗者が出ました。今年は6月の上旬段階ですでに400人は越えたそうです。

ここの教会の特徴は、まず信者は友人知人に伝道し、この教会(この場所にある母教会や、セルグループなど)に連れて来た人に、すぐに洗礼(滴礼)を授けます。(これで受洗者カウント1となる)その後、しっかり聖書を学ばせ、信仰が固まったら(カトリックの堅信礼のよう)再度洗礼(今度はザブンと全身を浸す全浸礼)を授けるそうです。

ミラクル・トップ教会の次に訪問したのは、台北霊糧堂の執事長的な存在であるトニー曽師(ツェン師)がトップを務めるGood TVというクリスチャンケーブルテレビネットワークです。ツェン師はご自身実業家で、経営手腕のある方です。でもご本人曰く「メディアの知識はゼロ」だそうです。後でご紹介するニューライフ教会の指導者の顧(グー)師もそうですが、リーダーは必ずしもその分野の「専門家」ではない方、いや、どちらかというと「素人」である方が立てられている事があります。

GoodTVは1998年から開始した当初から、全部献金で運営され、ツェン師自身もGoodTVから上がる収益で収入を受け取っていません。ボランティアCEOという立場でいらっしゃいます。(ご自身の事業があるのでそれが可能)また、このケーブルネットワークは、「公共放送」扱いであり、基本ケーブルTVを引いている全世帯は、無料でこの放送を見ることが出来るそうです。台湾のみならず、フィリピン、マレーシア、インドネシア、アメリカ、そして中国本土でも番組を見る事が出来るという事です。面白い事に、中国本土では台湾のクリスチャンTVを見る事は、基本「だめ」だそうですが、中国本土の人々もなかなかたくましく、GoodTV見るために外から見えないように、中国当局にばれないよう、上手に小さな衛星パラポラアンテナを付けてちゃっかり受信して無料で見ているそうです。それが一体どれぐらいの人数なのか、「合法外」なので分かりません。(あえて非合法とは言いません。)

台湾だけで視聴者を見てみると、台湾全土の人口は2300万人で、毎月400万人が視聴していると言うから、人口の17%が見ている計算になります。

GoodTVのホームページはこちら

それにしても公共放送扱い(台湾政府からちゃんと認可されている)されるのが何とも不思議です。日本の「公共放送」はしっかり「受信料」徴収しますから。

台湾では、公共放送は基本無料で、GoodTVもコマーシャルなしで24時間、毎日放送をしているそうです。政府や、他の宗教からのクレームもおとがめもないのは、放送している内容が「倫理的」であり、「健全」であり、家庭向けの番組が多いので、文句の言いようがないそうです。この点を見ても台湾は大らかというかのんびりしているというか、日本ではあり得ない事です。

GoodTVにはボランティアですが、きちんと1年間かけて研修を受けたコールセンターのスタッフがおり、主に未信者から受ける様々な電話相談に載っているそうです。

また、クリスチャン視聴者に対しては、GoodTVを見つつ、必ず教会へ(地域、地元のキリストの身体)つながるよう励ましているそうです。これをGoodTV「空軍」と地元の教会「陸軍」の共同作戦、というふうな言い方している所が台湾風。(台湾は韓国同様、徴兵制があり、男子は18歳になったら皆兵役に就く)

ある時、災害が起こって他のケーブルテレビの番組が見られなくなった時、GoodTVだけはなぜか見る事が出来、その時は皆GoodTVを見て、それからキリスト教会へ連なったという人もいるというから、面白いですね。

GoodTVを見て救われた芸能人が、他の芸能人を誘って、さらにその方もクリスチャンになり、これらの芸能人がGoodTVに出演し、さらに他の芸能人を導く、という連鎖反応も起こっているそうです。

GoodTVが流す番組は、一般的な芸能番組や料理番組など、福音とは関係ない日常生活お役立番組も流しています。キリスト教の宗派間の神学的論争を引き起こしそうな内容は極力流さないよう、番組は多くの牧師達の協力を得て必ずチェックされているそうです。教団教派間の協力のある台湾教会ならではの協調体制です。

GoodTVでは、2017年からYouTubeアプリを作成し、YouTubeでも視聴出来るようにし、さらにLINEやFacebookからも視聴可能にし、中国本土のYoukuというアプリも作成し、中国本土に住むスマホユーザーも自由に見られるようにしています。

(左はGoodTVのスタジオの一つ。非常に広くて、大がかりなセットも組めるスタジオとなっています。)

GoodTVの後に訪問した教会は、非常に特殊な教会で、あえて教会名も場所も写真も載せません。そのように指示されているからです。

何ともこの秘密めいた教会は、日本の教会ではあり得ない、まるで大学病院のように「紹介状がないと行けない」教会であり、まるで京都か東京の高級料亭のように「一見さんお断り」教会です。

場所もなかなか度肝を抜く場所にあり、「え!こんな所に教会が!」という感じでした。ここでその場所を公開出来ないのが残念です。

この謎の教会「○○教会」としますの牧師先生(H師とします)は、この教会を建てて8年目だとおっしゃっていました。なかなかなイケメン牧師でした。

H師は、13歳まで台湾に住み、その後家族全員がアメリカへ移民したため中、高、大学、そして神学校はアメリカでした。どうもH師が救われたのはアメリカのようで、アメリカ大都市のとある長老派教会から支援を受けておられたそうです。その大都市で伝道活動を経験され、彼曰く「大都会だとその国や世界に直接影響を与える事が出来る」という事です。

(左はGoodTVのスタジオの一つ。そこで記念撮影。「○○教会」の写真は載せられないので、GoodTVの写真を掲載しています。)

H師は台湾へ帰国後、最初は淡水というリゾート地で教会を始め、今もその教会は存在し1000人越えの信者がいるそうです。その後、いくつか教会をあちこちに建て、今はこの「○○教会」の指導者をしていらっしゃいます。

で、この教会、主に集っている信者達は政治家やその家族、著名人芸能人とその家族が主で、ある意味プライバシーが守られる場所で安心して信仰生活、賛美礼拝が出来る場所として存在しています。

私達が通された教会は、今まで見て来た数千人が一度に入る教会とは異なり、200人前後しか入らない「小さな教会」でした。ところがH師、「いやぁ。もうここは手狭過ぎて、このビルのもっと広い場所へ引っ越す予定なんですよ。」とおっしゃっていました。

H師曰く「私が伝道したいと思っているのは、裕福層、社会のトップにいる人々です。彼らにも福音は必要であり、彼らが安心して賛美礼拝出来る場所やシステムを、私達は提供したいのです。ただ、残念ながら、教会の「カルチャー」が壁となって、人に福音が伝わらない、という事があるので、それを私達は打ち破りたいと思っています。」(人々を遠さげる教会文化については、残念ながら時間がなく聞く事が出来ませんでした。

では、どういう教会に人が集まるのでしょうか。「実」のある教会だとH師はおっしゃっていました。すなわち「家族円満で離婚がない」など、目で見て具体的に「実」を示す事の出来ている教会だと、自然に人は集まってくる、とおっしゃっていました。

「お金持ちは自分で銀行へ行って、ATMでお金を下ろしたり、銀行の窓口へ行きません。自分のプライベートバンキングがあり、銀行員がその方々の家を訪問してサービスを提供します。私達の教会もそのような教会です。」はて、牧師や伝道師がお金持ちの家々を回っているのだろうか、と思っていたら、どうもそういう事もされているようです。H師自身、台湾だけでなく、香港の裕福層の家々を訪問出来るぐらい、その分野では「顔が売れている」そうです。裕福層伝道は、その方々を教会へ「来させる」のではなく「その人の所へ行く」のだそうです。

H師が指導する教会は、この○○教会だけでなく、淡水の教会と他にも数カ所あり、全部合わせると一体何人なのか数えていない、とおっしゃっていました。恐らく数千人でしょう。H師が把握していない子教会や孫教会入れると、万単位かもしれません。

私達が通された礼拝堂は、どう見ても200人ぐらいしか入らない。では、日曜礼拝時はどうしているかというと、やはりライブストリーミング配信しているみたいです。そして同時に数カ所で礼拝出来るようにしている所は、他のメガチャーチのやっている方式と同じでした。

○○教会訪問後、私達は再びチョウ師と合流し、猫空ケーブルカーに乗って、山の上に広がる茶畑へ向かいました。チョウ師も一緒に来られました。

通常私達を案内して下さるのは、台北霊糧堂のグローバルミッションチームの奉仕者数名が車を運転して送迎して下さってますが、この日はチョウ師も一緒に来られました。しかも、雨が降っていて、わざわざチョウ師ご自身が車を運転し、送迎をして下さいました。(数万人の信者の指導者が、外国から来た十数名の小さなチームのために、送迎するでしょうか。)

はて、この猫空ケーブルに乗って茶畑でも見に行くのかな、と思っていたら、どうやら猫空駅の近くのカフェで、数名の指導者と一緒に会合を行うようでした。

そこで出会った先生方は、客家族(ハッカ族)の余(ユ-「イ」と聞こえる)師、台湾少数民族(原住民)の一つ、タイヤール族の顔(ガン)師、その奥様である日本人の丸山さんでした。

客家(ハッカ)族は、中国本土にいる「流浪の民」であり、漢民族の一部ではありますが歴史上中原地方をあちこち移動して回り、今は主に中国南東部の広東省や福建省に住み、台湾にも新竹県や桃園県の山間部に住んでいます。他の漢民族と交わらないため、各地で差別されてきたという歴史があります。

台湾は様々な時代に、様々な人々が住む多民族国家です。ざっと言いますと、まず数万年と長い時間住み続けている少数民族(原住民)が14(数え方にもよりますが、16とも)あり、現在台湾の少数部族は50万人と言われています。今回お会いした顔(ガン)先生はその14の部族の中でも人口の多い部族であるタイヤール族出身です。

台湾は2300万人の人口をかかえ、その中で本省人(ホーロー人約74%、客家人約12%)という漢族と原住民の混血86%、外省人12%、原住民2%という構成になっています。ホーロー人というのはビン(門構えに虫)南人や福ろう(人偏に老)人とも称されています。一般に明末清初に福建省南部より移住した移民の後裔を称して「ホーロー人」というのですが、私はこの単語を聞いた事がないですね。(Wikipedia台湾の人口より引用)

基本台湾は漢民族(客家を含む)と原住民の混血が86%というのが、最大のグループで、純潔(他民族との雑婚がない)の原住民は2%だそうです。

台湾に住む漢民族は客家族(客家は漢民族の一つと数えられている)と本省人(1945年の「台湾光復」以前より、中国大陸各地から台湾に移り住んでいた人々およびその子孫)と外省人(1945年8月15日以降、すなわち台湾光復以降、中国大陸各地から、台湾に移り目下定住している人々)とに分かれますが、台湾ではあまり「外省人」だの「本省人」という言葉は使われませんので、ご注意下さい。

以下、ややこしいので、台湾にいる漢民族について、客家族は「客家族」、その他の本省、外省人は「他の漢民族」、そして14または16ある少数部族は「原住民」と書きます。

今回は、客家族のユ師から台湾での客家族の話や、タイヤール族のガン師とその奥様の丸山さんからは、原住民全般と、原住民クリスチャンの現状を聞く事が出来ました。

左から:客家族の余(ユ)師、タイヤール族の顔(ガン)師、そして奥様の丸山師。

現在台湾には、客家族は400万人ほどおり、主に福建省からやってきた本省人や外省人「他の漢民族」が大半を占める中にあっても、大勢いらっしゃいます。

ユ先生曰く、他の漢民族と客家族はおよそ400年の台湾の歴史(400年というのは、大陸から台湾へ流入するのが本格化したのが400年前だったそうです。)の中で、互いに反目しあっていました。客家には独自の文化や宗教、そして言語も違っていたからです。第二次世界大会の日本が台湾を統治していた時代は、互いに協力して日本に敵対していたのですが、戦後国民党が台湾にやってきて、外省人が政権を握ると客家の人々は再び差別されました。

 

他の漢民族と客家族は、両方とも漢民族ですが、長い間互いに交流せず、結婚も客家側が「純潔」を守るために、ほとんど行われて来ませんでした。しかし、2000年に入り、台湾が民主化されて行きますと、客家の人権も守られるようになり、今では客家語のチャンネルや、客家の人権を守るための委員会(原住民の人権のための委員会も存在する)が作られ、まだ少しずつですが、他の漢民族と客家との結婚も行われるようになってきました。(それでもまだ少ないそうです。)

台湾のクリスチャン人口は全体で6%ですが、客家は独自の宗教を持つので、他の漢民族に比べてクリスチャンの数は千分の1しかいません。家族の宗教というよりは、共同体全体がその先祖伝来の宗教を守るため、個人伝道は非常に困難で、今でも客家教会は日本の教会と同じぐらい「弱い」存在であり、ユ師曰く「客家族が救われるならば、日本人も救われる」と半分冗談、半分本気でおっしゃっていました。客家族への伝道は日本同様困難で、とても「固い」という事です。客家族の教会は、50人越える教会は「大教会」と言われるぐらいです。

最近、原住民(少数部族)、特にブヌン族クリスチャンが積極的に客家族へ伝道するようになりました。原住民の半数は現在クリスチャンです。そして、客家族も最近大きな神学校を作り、奉仕者養成に力を入れ始めています。

その中にあって、他の漢民族と客家のクリスチャンとの関係が、急速に良くなったのは、最近のデイビッド・デミアン師が進める「ギャザリング」集会において、それぞれの民族同士の和解や赦し、新たなる関係作りなどで、互いに協力し合う姿勢が生まれてきたからだとおっしゃっていました。

(猫空ロープウェイの猫空駅付近に広がる茶畑など)

この地域は、「木杭」と呼ばれている地域で、これは、山の上の原住民が台北に降りてこないようにするための柵や抗(あな)を設けていたという事で、それが地名として残っています。

ユ師の客家の話の後、タイヤール族のガン先生と丸山先生の話が続きました。丸山さんは、高砂教会の方々と交流のある方で、今回ツアーに参加した高砂教会のメンバーにとっては、「再会」となりました。手束先生ご自身、何十年も台湾の山地に住む原住民のクリスチャン教会を訪問して、奉仕を続けてこられて来ました。

日之出キリスト教会が2009年から本格的に台湾のクリスチャンとの交流を始めて、様々な少数部族のクリスチャン指導者と会ってきました。南投霊糧堂のアンジェラ牧師自身、台湾南部に住む排湾族(パイワン)と本省人との混血ですし、他にブヌン族やアミ族、ガン先生と同じタイヤール族の先生など、大勢と交流してきました。そして、少数部族の方々が、台湾にあって様々な苦難の歴史を通ってこられた事や、漢民族系の人々からの差別など、いろいろ当事者から聞いて、知っているつもりでした。しかし、今回ガン先生や丸山先生から聞いた話は、また新たな少数部族の方々が置かれている現状を、再度認識を更新しなければならない内容でした。

以下は、丸山先生の通訳による、ご主人であるガン先生の話です。

150年前台湾に海外から宣教師が入って来て、最初原住民に対する宣教が行われ、それはとてもうまく行きました。今14(ガン先生は「16部族」と言われた)部族の原住民の中で、クリスチャンは50%です。(部族によっては9割を越える所もありますが、アンジェラ牧師の母方のパイワン族はクリスチャン人口が少ない部族)

原住民は台湾に元からいる人々で、この土地の「長子」です。かつてチャック・ピアス師が台湾に来られた時こう言われました。「漢民族クリスチャンが、イスラエルを尊び、原住民を尊べば、台湾に大いなるリバイバルが訪れるであろう。」原住民はドミノの一番最初のコマみたいなもので、最初のコマを倒すと、全体が倒れて一つの大きな絵を出現させます。原住民のリバイバルは、客家族のリバイバル、他の漢民族のリバイバルへとつながり、そして、日本のリバイバルにつながるものと私(ガン師)は信じています。なぜならば、台湾はかつて50年間日本統治下にあったからです。

私の父は今98歳で、日本人であった時代がありました。当時父は「中野浩一(コウイチの漢字不明)」という名で、私も日本名を持っており、「健ちゃん」といいます。(奥様の丸山先生はご主人を時々ケンちゃんと呼ぶらしい。)父はかつて第二次世界大戦中、台湾の原住民志願兵の集団である「高砂義勇隊」の一員でした。戦時中日本で訓練を受け、山口県の門司港から出撃しソロモン諸島へ派遣し、同じ原住民の村から500名いた隊員のうち、激戦をくぐり抜けて生きて帰ってこれたのはたった2人だけでした。今でも父は「天皇陛下」という言葉を聞くと背筋がぴんと伸び、原住民の日本人に対する深い思いは今でも持ち続けています。

今でも父は、日本語と山の言葉(タイヤール語)しか話せず、聖書は日本語の聖書を使っています。日本のアッセンブリー教団が台湾原住民宣教に熱心で、私(ガン先生)は日本語が出来るので、日本に派遣されてそこで訓練を受けました。

昔、100年前、台湾の原住民は互いに敵対しており、特にタイヤール族とブヌン族は一番のライバルで、互いに戦っては首刈りを行ってきました。私の祖父は部族の頭目の一人で、家にその勇猛さ、頭目の印として、刈った敵部族の首が飾られていました。自分の土地や家族、部族を守るため、境界線を越えてきた敵を撃退し、その首を刈る事が、男として頭目としての義務でした。

キリスト教が入って来てから、首刈りの風習は止まりましたが、かつて敵対してきた部族同士、同じ長老教会(原住民は大半が長老教会)であっても部族ごとに礼拝場所が異なり、部族を越えて一致に礼拝する事は考えられない事でした。

最近になって、漢民族クリスチャンによる原住民クリスチャンへの励まし「あなた方はこの土地の長子」や、差別などの悔い改め、赦し、和解の働きかけがあり、原住民クリスチャン側も漢民族を殺した歴史の悔い改めによる和解の運動が進んでいます。さらに、部族間のつながりも出来て、部族を越えて一緒に礼拝する動きも始まっています。今年2017年に入って本格的に部族間礼拝が活発化しています。

40年前、原住民の長老派教会の中で聖霊運動があり、聖霊運動を推し進めるグループと、それを止めるグループとに別れ、聖霊運動を推し進めるグループは長老派から追い出され、独自にグループを形成して行きました。その中には、異端化するグループもありました。また、長老派教会の中で、原住民が元々持っていた先祖崇拝を取り入れてしまったグループもありました。

その中にあって、私(ガン先生)は、聖霊派の原住民クリスチャンの教会を訪問し、「長子としての責任」について語って回りました。原住民クリスチャンが台湾の「長子」として立ち上がる事の重要性に気付いていた原住民クリスチャンは他にも存在し、最近それに賛同する原住民クリスチャンのグループが形成されました。このグループは、客家のクリスチャンや他の漢民族クリスチャンとのパイプもある団体です。その団体は「今まで私達原住民は長子としての責任、役割を果たしてこなかった。今まで漢民族クリスチャンの支援を受けて来ましたが、神の支えがあれば、私たちは何でも出来るという信仰に立ち、漢民族クリスチャンと一緒に宣教活動を行う。」という趣旨へと方向を定めています。

そして、今年2017年8月26日に、原住民クリスチャンの主催による初めての大会を開催します。台湾の長子としての責務を果たす事を宣言し、漢民族クリスチャンと手を携えるための大会です。

現在原住民の人口は減少しています。台湾の山岳地帯に住む原住民は、村に中学校はなく、小学校もない所もあり、台湾政府は山岳地帯で災害があると、それを復旧せず放置するため山の上に住む原住民は山を下りてこざるを得ないので、山岳地帯の原住民人口はどんどん減っています。(また、原住民自体、漢民族との雑婚が増えて、純粋な原住民自体減っている)

ガン先生と丸山先生は今台北にいる原住民のために伝道活動をしており、主に山を降りてきてスナックで働く女性たち、ヤクザである男性たちのために福音を伝え、彼らの教会を運営しています。残念な事に、原住民の女性達は教育水準が低いためにスナックなどでしか働く事が出来ず、そのスナックに来るのは日本人男性観光客だと言うのです。そのため、日本人の2号さんになってしまった原住民の女性達や、未婚の母になってしまった人々も多く、そういった元スナックで働いていた女性達200人が今教会のメンバーです。現在その教会は500人を越えています。このような原住民クリスチャンの厳しい生活現状については、私(高橋)は知らなかったので、とても貴重なお話を聞くことが出来たと思っています。原住民クリスチャンとの交流がある中で、これは知らないといけない内容だと思います。

丸山さんご自身は甲府出身の方で、20年前主からの幻を受けて台湾へ渡り、ガン先生と出会って結婚しました。かつて「高砂義勇隊」の一員として戦ったタイヤール族の家庭に、日本から嫁いで来るのは大変な事だったと思いますが、これも主の技なのでしょうか。少なくともガン先生一家は日本語が話せたから、丸山さんとの意思疎通はしやすかったのでしょう。主のなさることは不思議な事です。丸山先生は今では中国語(北京語)はとても堪能で、今回見事な通訳をして下さいました。

原住民クリスチャンによる8月26日の大会が成功裏に行くよう、祈らずにはおられません。

ユ先生、ガン先生、そして丸山先生のお話を聞いた後、手束先生のお知り合いで、日本語がとっても堪能なクリスチャン書店「エリム書店」の社長のファン師のお店へ行きました。この左の写真はエリム書店の中にある小さな(それでも50人ぐらいは入れる)礼拝堂と、その横には24時間の連鎖祈祷が行われている部屋がありました。

残念ながら、私はファン先生のお話のメモを取っていないので、簡単な事のみ述べます。ファン師は、上記のGoodTVの社長であるトニー・ツェン師同様、いくつか会社を持つオーナー経営者であり、そこからの事業収入があるため、エリム書店からの収益で給与は一切受け取っていない「ボランティアCEO」でいらっしゃいます。

エリム書店のホームページはこちら。

リバイバルになると、 このような 事業者クリスチャンも大勢出現し、影響力のある人がクリスチャンになると、社会的影響はやはり大きくなりますね。このような方は、自分と同じような立場にある方々を主へと導かれますから。

ファン師だったか、○○教会のH師(政治家や芸能人の多い特殊な教会の牧師)がおっしゃったか、ちょっと失念しましたが、「実業家は厳しいストレスと責任に晒されており、非常に精神的に疲れている人々が多い。家庭も脆弱な人が多い。そういう人々こそキリストの平安や聖書の指針は大変な支えとなるのです。」

ナタナエル・チョウ師もびっくりするぐらいへりくだった実に自然な方でしたが(猫空カフェで、夕食を食べる時、私達が先に食事をお皿に盛り付けたのを見てから、その残りを自分で静かに取っていたり、雨だという事で、自家用車を出して私達のグループの一部の送迎に、自ら買って出たり)、ファン師も同じで、いくつもの会社を興して経営されているオーナー社長さんであるのに、私達が先生のお店で「爆買い(何人かの姉妹たちが爆買いしてました。)」した後、荷物を両手に抱えて店を出ようとしたら、ファン師がわざわざ手伝って下さり、タクシーを止めて下さり、行き先のホテルをタクシーの運転手に指示して下さったりと、ていねいに対応して下さるのが印象的でした。台湾の偉いクリスチャンたちは、謙遜さが自然で「慣れていらっしゃる」感じがします。

最後に訪問した教会も、これまた特徴のある教会で、違う意味で驚かされました。規模は、今までいくつもメガチャーチを見て来たので、もう慣れっこになっていましたが、ここもご多分に漏れずメガチャーチでした。教会のホームページはこちら

ニューライフ・チャーチ。「新生命小組教会」という教会で、牧師は顧(グ−)師といいます。左の写真ではちょっと分かりにくい(左の写真は教会のホームページから取って来た写真です。なかなか素敵なおじさんです。)んですが、髪の毛紫色でした。

グー師も、今まで紹介した教会の牧師達同様、保守的福音派教会で育ちました。現在の教会「ニューライフ・チャーチ」は1996年から始まり、グー師と11人の信者から始まりました。現在2017年で3500人以上の信者がおり、主教会ではもう全員集める事が出来ないので、セルグループが枝教会の役割を果たしています。

この教会は今、ユース(十代から三十代の若者)を中心とした教会で、この教会のホームページを見てもよく分かるように、最新のIT技術やメディア、プレゼン技術を駆使した実に未来的なページで、教会のページというよりは、芸能人のプロダクションのページのようです。礼拝も、人数が多いので、金曜日の夜1回社会人向け、土曜日は午後2回ユース向け、そして日曜礼拝は1回だけ行っています。今礼拝用に、2000人入る場所を借りているそうですが、左下の写真は(数百人は入れそうなライブハウス風礼拝堂)この教会が所有している場所です。

現在グー師は63歳。紫色に髪を染めた師は、いかなる主の導きで、このような前衛的な教会の設立へと導かれたのでしょうか。

グー師ご自身は保守的な教会出身(長老教会でも奉仕された経験を持つ)ですが、「聖書に書いてある通りの信者になりたい」と、現状に不満を持ち自分が牧師になろうと決めたのが22歳の頃でした。その後、28歳に神学校へ進み、30歳で牧師となりました。師は5年に1度主からの啓示を受け取り、それに従っています。最初の啓示、最初の5年間は伝統的な教会の牧師として奉仕し、成熟した、人材も誕生する教会を形成して行きました。しかし、聖霊運動について知り、その次の5年間は聖霊運動について熱心に学びました。

聖霊運動については、ただ聖霊に満たされるだけでは満足できず、聖霊の力を受けて一体「何が」出来るだろうかと求め始めました。聖霊の「実」について熱心に求め、台湾にリバイバルを起こすために、「突破口」は何なのかを求めていました。

そして、次の5年間は「セルグループ」でした。5年かけて教会にセルグループを形成する事に集中しました。さらに、2000年に、「2000年ビジョンとしてユースを勝ち取る」という幻が与えられました。自分の教会をユースを中心とする教会にしたいと望み、そのためには「自分を十字架にかける」決心をされました。

「自分を十字架にかかる」つまり、今まで通りの自分ではなく、ユースの魂を勝ち取るために、あえて自分自身の枠を壊す行為で、今いる会衆がどう思うだろうか、非常に悩まれた時期だったそうです。具体的に、師は台北市の先進的なファッションリーダーに助言を得て、美容院へ行き、「ユースと接点を持つためのファッション」へと全面変身されました。結果、髪は5色に染められ(今は紫に落ち着いている)、服装もお堅いスーツから、カラフルな前衛的なファッション、そして、レンズの入っていない伊達メガネをかけ(50個ほど持っていらっしゃいます。)、自分はさっぱり使い方分からないけど、最新のスマホを持っています。そのような大転換をしたのは、師が55歳になった時でした。(2017年現在は63歳なので、8年経っています。)

しかしご自分を「十字架にかける」と、それなりに必要な人材は集まるようで、大勢の若者が救われ、その中で若者へのミニストリーに長けた人材も輩出し、今のIT技術を駆使した伝道活動も活発に行われています。

現在師はユースリーダー達と共に「流行文化を主のために勝ち取る」活動を行っておられ、例えばあるクリスマスの時期に、セルグループが各自伝道集会を開催し、それぞれがインターネット上でライブストリーミング配信を行って、スマホやPCでそれらの活動が視聴出来るようにし、その結果数十万人がその活動を視聴したというのです。セルグループ各自がネット配信出来る技術や人材、そして伝道集会を企画出来る人材がそろっているって、実に革命的な事だと思います。

グー師自身、ご自分はネットの事もファッションの事もよく知らないとおっしゃいます。主が与えられた啓示に基づき、それに合わせて行動し、結果として大勢のユースを導いています。現在数百人の芸能人信者もおり、台湾人ユースなら皆が知っている非常に有名なスターもメンバーだそうです。

グー師は、「自分は保守的な教会出身ですが、自分が保守派か聖霊派か、と言われると『霊命派』だと答える」とおっしゃっていました。「霊命派」は私はグー師からしか聞いた事がないので、どれだけ使われている言葉か分かりませんが、「御言葉に立ち、聖霊を尊ぶ」人々と理解しています。いい言葉ではありませんか。

(左は台湾の衛星写真。桃園空港に飾ってありました。)

以上、5つの教会、1つのクリスチャン放送局、そしてクリスチャン書店を、台北霊糧堂のナタナエル・チョウ師のご紹介で訪問する事が出来ました。多民族国家(主に漢民族ですが)で、複雑な歴史を持つ台湾ですが、神の御国において、台湾は「ゲートウェイ」(門)の役割を果たしているといいます。すなわち、台湾は中国本土、大陸への入り口であり、また東アジア諸国をつなぐ「ハブ空港」のような存在であり、東アジア各国で起こっているリバイバルをつなぎ、そして、最後の「砦」である日本にリバイバルをもたらす鍵の国ではないかと思われます。

台湾クリスチャンは独自の発展を遂げています。キリスト教を自分たちのものにするのに成功しています。台湾の大地と人、文化に根ざしたリバイバルを作り上げていました。しかし、リバイバルをもたらす原則は聖書に基づきますから、日本も例外なく応用出来るのではないでしょうか。


以上、台湾リバイバル視察ツアーの紀行文を閉じさせて頂きます。
次回の台湾リバイバル視察ツアーは、2019年を予定しています。詳細は2018年に入ってから追ってお知らせ致します。

しかしまあ、今回ツアーのまとめを行った経験から、台北霊糧堂がこれほど細やかに対応して下さって、次回もこのようなツアーが出来るのだろうか、と、ちょっと疑問に思ってしまった次第。台北霊糧堂のスタッフの方々、また通訳をして下さった銭兄弟に、主の大いなる祝福が注がれますよう、心から祈る次第です。

2017年7月17日
日之出キリスト教会 高橋ひとみ文責

 


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